2006年の活動紹介

総会と講演

懇親会

柿の葉すし

菠薐草(ほうれんそう)の料理

2006年1月22日(Le BENKEI)総会 
・収支報告、スローフードジャパンのイベント
 に参加した成果の報告。
・「食育」をテーマに尾川欣司氏が講演
  家族みんなでごはんを食べ、話をすることで
 子どもは楽しくなることやしていけない
 ことを学んでいたが今は個食になっている。
  食事に手間をかける大切さを訴えた。
  体にたいして食事をとる重要性と
 食にたいする「意識」を変えてゆこうと
  呼びかけた。
・懇親会 県産の食材を使った料理


奈良新聞に掲載
2006年1月22日
2006年1月(県私立幼稚園連合会)講演
 奈良新聞の記事を掲載
・「家族で食卓囲もう」
・大和郡山で幼稚園教員研修
  県私立幼稚園連合会は21日、大和郡山市
 北郡山町のやまと郡山城ホールで第25回
 県私立幼稚園教員研修大会を開き、同教員
 約320人が参加した。
 連合会の吉川隆博会長は開会のあいさつの後、
 永年勤続者表彰式で20年以上の勤務経験を
 持つ教員4人に全日本私立幼稚園連合会表彰を
  、10年以上の教員6人に私立幼稚園連合会
 表彰をそれぞれ授与した。
 大和郡山市のフレンチレストラン「ル・ベン
 ケイ」のオーナーシェフ尾川欣司氏が
 「かけがえのない子どもへの食育-うつくしく
 なることも食べ物から」と題して講演。
  「『食』は人を良くすると書き、健康的な
 食生活なくして、幸せな人生を過ごすことは
 できない。まず、良い食事をする意識付けが
 必要」と食の大切さを強調し、「子どもの
 食生活の乱れはキレたりする心の荒れにも
 つながる。子どもに栄養ある食事を食べさせて
 あげるとともに、家族で話しをしながら
 食卓を囲むことも大切」と話した。

中部公民館でパネル展示


展示会場
2006年1月29日(奈良市)展示参加
・奈良市生涯学習フェスタ2006
・奈良市教育委員会・(財)奈良市生涯学習財団
 中部公民館5階ホールにて
 「奈良かがやき村2006」のイベント展示
  コーナーでスローフード奈良の活動を紹介
  するパネル展示を行いました。

奈良新聞に掲載
2006年2月5日


ふたかみ文化センターで講演
2006年2月(香芝市PTA協議会主催)講演
・食事の乱れが「キレル」一因に
 奈良新聞の記事を掲載
 香芝市PTA協議会教育講演会(香芝市PTA
  協議会主催)が四日、香芝市藤山のふたかみ
 文化センターで開かれた。
 講師は大和郡山市のフランス料理店
 「ル・ベンケイ」のオーナーシェフ尾川欣司
 さんで、この日のテーマは「かけがえのない
 子どもへの食育-地産地消とスローフード」。
 尾川さんは「スローフード」 運動の先駆者と
 して活動。食に関する教育「食育」や地元の
 生産物を地元で消費する「地産地消」の
 大切さを呼びかけているが、特に昨今の食事
 の乱れが最近の子どもたちの「キレル」
 「荒れ」の一因になっているのではと問題
  提起。 「食事は家族だんらんで楽しく
 会話することが大切」と指摘した。
 また尾川さんは「子どもにも台所を開放する
 ことで、ナイフを持てば指を切ったりする。
 そうした体験を通じ、容易に持ち歩くもの
 ではないことを理解するはず」などと
 ていねいに語った。

奈良新聞に掲載
2006年4月26日

2006年4月24日(Le BENKEI)春の食宴
・地産の素材に舌鼓
 スローフード奈良コンヴィヴィウム
  「春の食宴」に40人
  奈良新聞の記事を掲載
 郷土料理の風味と豊かさを再認識し、
 地産池消や食育の大切さを伝えるスロー
 フード奈良コンヴィヴィウム(尾川欣司
 コンヴィヴィウムリーダー)が24日夕、
 大和郡山市北郡山町のレストラン
  「Le BENKEI(ル・ベンケイ)」で
 「春の食宴」を開いた。
 同会員ら約40人が出席、県産の旬の野菜や
 鶏肉を生かした料理を楽しみ、交流を深めた。
 スローフード奈良は全国組織「スローフード
 ジャパン」を構成する43団体の一つ。現在の
 会員103人は職種を問わず、県内在住の人が
 中心。全国で3番目の多さとなっている。
 会場には県産のトマトやナス、「大和肉鶏」
 を素材にした料理約40種が並んだ。
 会員らはこれらの料理とともに、
 ふるまわれた地酒「貴仙寿吉兆」や
 同市産のイチゴに舌鼓を打った。また、
 順々に食にまつわるエピソードを披露し、
 食の大切さを訴えた。
 奈良市秋篠町早月町の管理栄養士で、
  同団体理事、食育委員副委員長の岩田節子
 さんは「地産で、旬の食物はほかではまね
 できない。素材そのもののおいしさを上手に
  生かした料理ばかりで、本当においしかった
  」と話してた。


奈良新聞に掲載
2006年5月2日

2006年4月29日・30日(パシフィコ横浜)
・「スローフードフェアー2006」
 奈良の「懐かしい味」人気
  県から2企業出展
 奈良新聞の記事を掲載
 全国の伝統料理や食材を紹介する展覧会
  「スローフードフェアー2006」
  (スローフードジャパンなど主催)が
  4月29日と30日、横浜市のパシフィコ横浜で
  開催された。二日間で約5,000人が来場
 した。県内からは「ニシキ醤油」(斑鳩町、
 大方豊代表)と「モリカ米店」(大和郡山市、
 森川明夫代表)が出展し、奈良の食を
  PRした。モリカ米店は、奈良産のもち米を
 使った「かき餅」や赤米の「ぽん菓子」、
  刀豆(なたまめ)を煤煎(ばいせん)した
 「刀豆茶」など大和地方伝統の味を紹介。
 訪れた人たちは「懐かしい味だし体にも
 よさそう」と購入していた。同社の調理師・
  橋本裕子さんは「ほんものは本当においしい
  。奈良に伝わる食べ物を広く伝えたい」と
 意気込みを語った。スローフード運動は
 1986年にイタリアで始まった運動。
 地域や文化に根ざした食の多様性や、家庭
 ではぐくまれた食事を見直し、優良な
 生産者と消費者を結びつける活動をしている。


奈良新聞に掲載
2006年7月31日
2006年7月29日、30日、8月1日、3日
・親と子のテーブルマナー
 食事の作法学ぼう
 奈良新聞の記事を掲載
 夏休みを利用した「親と子のテーブルマナー」
 が30日、大和郡山市北郡山町のフランス料理 店レストラン「ル・ベンケイ」で親子連れら
 28人が参加して開かれた。29日から始まり
 8月1日、3日にも行われ、四日間で約100人
 が参加する。家庭での食事のマナーやしつけ
 が学びにくい家庭環境になるなど、食を
 とりまく環境が悪化しているのを受け、
  学習の機会を提供しようと開催。
  「食育」の必要性を説く同店のオーナー
 シェフで奈良スローフード協会長の尾川欣司
 さんが講師を務め、フルコース料理を味わい
 ながら学んだ。尾川さんは座り方、ナプキン
 やフォーク・ナイフの使い方、パンの食べ方
 など洋食のマナーを説明。「お皿の上で
 切ったものを垂直に上げて口に入れられる
 ように座る。ナイフ、フォークの使い方が
 少々下手でも座り方がいいと格好良く見え
 ます」とアドバイスした。

奈良新聞に掲載
2006年9月22日

2006年9月21日
・地域活性セミナー
 地産地消で観光振興
 「良質食材使って」地域ブランドも提案 
 奈良新聞の記事を掲載
 第4回観光振興による地域活性化セミナー
(南都銀行主催)が21日、県新公会堂で開かれ
  、県の観光関係者や県内の観光事業者、
 飲食店関係者ら約八十人が参加。大和郡山市の
 「ル・ベンケイ」尾川欣司オーナーシェフと
  日本政策投資銀行政策企画部の佐藤淳課長
  が、奈良の食に着目した地域活性化について
 二部にわかれて講演した。
 同行は、二年前に県内観光を復興していこうと
  「観光企画室」を設置し、県内観光資源を
 活用した企画や提案、セミナーなどを開催
 している。
 この日、一部の尾川オーナーシェフの
 「地産地消-食のブランド」と題した講演
 では、同シェフは地産地消とは地元の食材を
 地元で買うというだけでなく、地元で育った
 栄養価の高い旬の食材を使うことであると
 説明。「奈良で育った食材でありながら、
 良いものはすべて首都圏に出荷されて
 いるのが現状。地元生産者に対しても
 地産地消の考えを浸透させ、奈良の旅館や
 飲食店が優先的に食材を利用できるように
 したい」と話した。
 第二部は「地域ブランド構築戦略-誘客そして
 地域活性化へ」とのテーマで佐藤課長が現代の
 関税のあり方と国内農業への影響を中心に
 講演。「高い関税が地域ブランドの形成を
 阻害しているといっても過言ではない、
 高関税穀物が増えることで、代替原料、
 代替製法が横行する。芋焼酎が伸びたのは、
 国産の芋を使って国内で製造したことが
 地域ブランドとして定着したから。奈良でも、
 地元で作られた農作物で酒やみそ、そうめん
 などを製造していけば、おのずと
 オリジナリティが確立できるはず」とした。


奈良新聞に掲載
2006年10月19日

2006年10月18日
・県私立幼稚園振興大会
 子の成長への環境整備が最重要課題
 奈良新聞の記事を掲載
 県私立幼稚園連合会(吉川隆博会長)と
 県私立幼稚園PTA連合会(村奈嘉正美会長)は
 18日、奈良市三条宮前町のなら100年会館
 で、第11回県私立幼稚園振興大会を開き、
 県内39園の私立幼稚園の保護者や関係者ら
  約840人が参加した。
 21世紀を担う子どもの健やかな成長を願い、
 私立幼稚園の連帯強化と振興を図るのが
 目的で、毎年開催している。この日の大会
 では、柿本善也知事があいさつに立ち、
 両連合会の幼児教育にかける熱意に期待を
 寄せたほか、同PTA連合会顧問の松井正剛、
 浅川清仁両県議らが祝辞を述べた。
 続いて参加者は「こどもたちの成長に必要な
 環境を整備することを最重要課題とする」
 などとする大会決議を満場一致で採択。
 県行政に対し、私立幼稚園の健全経営と教育
 費の保護者負担軽減に向けた支援を要請した。
 また県食育推進会議副会長で、大和郡山市の
 フレンチレストラン「Le・Benkei」の
 オーナーシェフ尾川欣司さんが「かけがいの
 ない子どもへの食育」をテーマに講演。
 尾川さんは「食育は学校ではなく家庭から。
 保護者のみなさんが、食についてもっと
 意識を持ってほしい」などと、幼児期の
 食育の重要性を訴えた。


奈良新聞に掲載
2006年11月17日
2006年11月17日
・食育は家庭から、帝塚山小で尾川さん講演
 奈良新聞の記事を掲載
 奈良市学園南の私立帝塚山小学校で16日、
 食育をテーマにした講演会が開かれ、同校や
 帝塚山幼稚園の保護者ら約240人が参加した。
 県食育推進会議副会長でフレンチレストラン
 「ル・ベンケイ」オーナーシェフ尾川欣司
 さんが「かけがいのない子どもへの食育」と
  題して講演した。尾川さんは「みなさんは
 今、子どもに食をインプットしている。
 それを意識していますか」と疑問を
  投げかけ、子どもが小さい時に何を食べ
 させるかが重要だと説明。また、子どもたち
 の動力である「食」で、砂糖、油を取り
  過ぎていることにより子どもたちの体内
  メカニズムが狂い、それがイジメや自殺など
 の問題にもつながっていると指摘。
 「食育は家庭から。食卓では子どもの嫌がる
 ことは言わず、楽しいものにして」と述べ、
 一人一人が食育を考えてほしいと呼びかけた。

奈良新聞に掲載
2006年11月19日
2006年11月19日 県立高等養護学校
・育てた農作物で料理、何度も「おかわり!」
 奈良新聞の記事を掲載
 田原本町宮森の県立高等学校の農業工業コース
 を選択する生徒が13日、園芸教育の一環で
 作り収穫した農作物を使って調理して、
 味わい、食の大切さやマナーを学んだ。
 自分たちで種まきから収穫、試食までを体験
 することで、食に対する興味、関心を
 深めようと、県教育公務員弘済会「夢プラン
  助成事業」の補助を受けて実施した。
 スローフード奈良の白水智子理事の調理、
 食事マナー指導のもと、黒米ごはん、柿と
 サツマイモのサラダ、ダイコンと豚肉の煮物、
 みそ汁を作った。生徒は自分たちがつくった
 柿の皮をむき、ダイコン、カブなど形を
 そろえて丁寧に切った。食事の用意が整い、
 大きな声で「いただきます」と合唱。
 みんな「おいしい」といいながら、
 出来上がった料理を食べ、何度も
 おかわりする生徒もいた。

奈良新聞に掲載
2006年11月24日

2006年11月24日
・「地産地消」大切さ実感、
  国際イベント参加し共鳴
 奈良新聞の記事を掲載
 スローフード協会が主催する国際イベント
 「サローネ・デル・グスト」と「テッラ・
 マードレ」がこのほど、イタリアのトリノ市
 で開催され、スローフードジャパン国内
 委員会の一員として尾川 欣司奈良スロー
 フード協会会長(ル・ベンケイオーナー
  シェフ)が出席した。尾川さんは質の高い
 「地産地消」の農産物や加工食品に触れ、
 各国の会員らと交流を深める一方で、
 トリノ周辺の生産現場を訪問、「スロー
 フード」の運動を支える生産者のこだわり
 などについて見聞を深めた。今回の旅行の
 収穫について尾川さんに聞いた。
 -旅の主な日程は。
 尾川 二つのイベントは10月26日から30日
 までトリノ市で開かれ、「サローネ」は
 農産物、ワイン、加工食品の国際展示会で、
 いわばスローフードの食の祭典。「テッラ」
 の方はシェフや大学研究者らが出席し
 スローフードの活動などについて話し合う
 行事。テーマは「おいしく、きれいで、
 正しく」で、きれいは言い換えると
 安心であり、正しいとはわれわれの子孫が
 正しい食事をとる、という意味だ。
 ● 地産地消に共存共栄の経済がある●
 -どのようなことに注目したか。
 尾川 トリノから40キロほど離れた
 ピエモンテ州のチーズの村やハムを生産する
 村を訪ねた。ハムの村ではプロシュートと
 呼ばれる骨付きの生ハムに出合った。
 標高が高く、山の外気にあてたり脈々と
 昔ながらの製法を頑固に守って生産している。 チーズの村もそうだ。毎朝、搾乳したものに
 前日の乳を混ぜてチーズを作る。1年365日、
 一日も休みなく黙々と生産に携わる。しかも、
 規模は小さくてもその村の組合が品質の
 維持されたものだけを出荷する。規模を
 拡大して、簡便な方法でもうけようという
 発想もない。ここに日本にとっても参考に
 なることがあると思う。小規模生産で品質が
 維持される。共存共栄の経済がここにある。
 一つ一つの生産は小さくても、その生産が
 成り立つコミュニティーがある。
 奈良でも大規模経営を目指して無茶をする
 のではなく、その小さな生産者の価値を
 認める地域があれば経済が成り立つ。農産物
 などはまさにこうしたことが大事だと思う。
 ●中食発達に疑問●
 -スローフードの観点から「食育」をどう
 考えているか。
 尾川 子どもたちの食事という点で糖分の
 取り過ぎや悪い油の取り過ぎを心配している。
 また、中食産業という言葉に代表される
 ように、弁当やそうざい作りが家庭の外で
 発達しつつある。大量生産で作られる中食が
 与えられ続け、それは健康だけではなく、
  食習慣の面でどうなのか、疑問も感じて
  いる。家の食事も晴れの日の外食も、
 昔はよく考えていたように思う。
 -ありがとうございました。